死体は誰のもの?
「神野先輩」
「先輩?」
「まだ思い出しませんか?私のこと」
やっぱり、弟(息子?)は神野の子供だったりするのかなあ。
「楽しんでいただけましたか?」
「あの遺体はゆかりじゃなかったんだから」
さあ、だれを信じる?
「私たちのためでもなんでもなかったってことですか?」
(まあ、それはそうですよねえ、と)
「破滅する未来しかなくないですか?」
急に、恋が覚める瞬間って、ありますよね。
目が覚めるというか。
でもすでに犯罪に手を染めた後だと、醒めるわけにいかなかった…んでしょうね
うその自分を続けるしかなくなりました。
「やるしかないでしょ。私たち、人殺しなんだから」
その言葉を口にした途端、彼女の中に何かが芽生えた。
いや何かが消えたというべきが。
翠でもない?
殺されたのは誰?
その時、新たな真実が顔を出した。